2:期待して訪れたモンブランは雲の中だ
ジュネーブからモンブランが見えるエンブロンネ展望台に向かう。
途中にスイスとフランスの国境ゲートだ。EUになってので、バスはそのまま通過した。
フランス側から70人乗りのロープウェイでいよいよ登り始めた。
スカッと晴れた上天気で周囲は雪が着いた岩山だ。期待が膨らむ。
中間駅で4人乗りの小型の三両連結のゴンドラに乗り換えがあった。
ゴンドラロープウェイは乗降の度に一旦停止する仕組みで、停止中は空中からモンブランなどの山々と足下の氷河や雪原をじっくり見せてくれる。
とにかく規模の大きな山並みで、周り全部が岩山と雪、天気は最高である。
残念ながらモンブランは雲隠れして見せてくれない。
こんな所によく作ったと感心するロケット型のエギーユ・デュ・ミディ展望台へはエレベータで、最高地点3842mまで上る。
雪原を登る登山者の姿があり、立ち止まっているパーティーもあった。
我々16名の旅行グループは親子、友達、高齢者夫婦の組み合わせで、雪山は初めてなのか雪のトンネルでスッテンする者が現れた。もしかすると高山病かも。
ゴンドラの改札口が騒がしくなった。下山用の乗車券を無くした者がいた。いよいよ面白いツアー旅が始まった。
その後にもこの乗車券紛失の当事者たちに事件が続くのだ。
エルブロンネ展望台に向かうロープウェイ
グランド・ジェラスが正面に
次はシャモニーから始めて乗るアブト式の登山列車で氷河の近くのモンタンベール展望台まで急角度で登る。
温暖化の為なのか、メール・ド・グラス氷河は底を見せていた。
お土産屋を抜けて遊歩道を下り、途中迄行ってみた。そこには長ーい鉄のハシゴが氷河近くまで真っすぐに下っていて、とても降りることはできない。
できればもう少し歩きたかったが、残念ながら体力と時間がない。
展望台から氷河の底まで降りるテレキャビンがあったが、乗る時間がなかった。
シャモニーへ戻るとそこは雨であった。
カッパを着込んで町中を右往左往して、お店をのぞき、カビだらけのソーセージを嗅いだり、売れ残りの日焼けて色あせた安物のTシャツを店先で見つけ購入。
ぶらぶらしていたら出発の時間になった。そうだトイレに行くのを忘れていた。
バスで帰路につく頃には雨はあがった。