3:お花畑は地面に転がって撮りましょう
ジュネーブのホテルを出て、近くの駅から列車を乗継いでグルントに向かう。
途中駅で列車待ち時間を利用してのレマン湖のほとりを散歩する。
落差300mのシュタウプバッハ滝を眺めながら最長のロープウェイで登る。
メンリッヒェン展望台からグルントの村が見えた
グルントから30分間のロープウェイの空中旅行で、標高2230mのメンリッヒェン展望台に到着した。
ここから威勢のいい関西弁のガイドさんに連れられて、今日の宿まで約2時間のハイキングです。
この旅行のために買ったのか、大きなカメラを大事そうに抱えて、小さな花を上から撮影している姿が気になった。
背が低い高山植物の花を写すには花の上から撮ると図鑑になるので、地面に横になり山を背景に撮るがコツだが。
この姿を見つけた添乗員が慌てて駆け寄ってきた。ついに高山病で倒れたかと心配したらしい。
花の説明を聞いたり、谷間を飛ぶハングライダーに感心したり、ヘリコプタの飛ぶ姿に指差ししたり、下り坂のハイキングは終点近くなる。
雲に覆われた山と模型のような建物が現れ、「あそこが泊まるホテルですよ。」の弾んだ声だ。
ホテルは駅の近くで明朝はここから出発するトンネル登山鉄道でスフィンクス展望台を目指すが、雲行きが怪しい。
ホテルはアイガー・メンヒ・ユングフラウヨッホの名峰が
間近にそびえている。
ガイドさんとはお別れで、ハイキング道を帰るそうだ。
皆んなからは「いいなあ」の声。
携帯に不便な部屋の鍵
踏み台が必要だったバスタブ
ギシギシと鳴る螺旋階段
ホテルの部屋割りはクジ引きで決まり、ベランダがついた隣部屋からは
アイガーを望めるがシャワーだけだとか。
どうすれば入浴できるのか悩んだバスタブがあり、眼下に急勾配を走るラック式の電車が登って来た。
隣部屋に声をかけ、「バスタブですけどどうしていいか知ってますか」「裸で入るのですよー」の回答が返ってきた。