3:入り組んだ水路をゴンドラでクルージング


 小型の水上バスに乗船してVeniceの入口へ、30分ほど揺られて、途中日本の豪華客船(飛鳥Ⅱ)の巨大な船体が停泊していた。あれで世界一周してみたいな。

 

 サンマルコ広場はあちらですよ、後で行きますから。さあゴンドラに乗りましょう。とせき立てられて船着き場に移動。

 

 ゴンドラへの乗船用の渡り板とその両側に丸太の棒が水面から数本突き出ていて、黒塗りのゴンドラがプカプカと波に浮いていた。



 縞々のおそろいシャツの船頭さんが丸太棒をつかんでは巧みに乗船させていた。ゴンドラは前後がせり上がり、幅は狭くて二人並んで座れる椅子が2列ある。

 

 建物の間の狭い水路をゴンドラで巡るが、水は汚いし多少臭いが。ドブ川なのか。

 船頭さんは櫓を片手で動かしてスイスイと進む。ゴンドラの列だ。乗船客はみんなニコニコ顔だ。

 

 「歌わないのかなあ。」と声がした。「ここはディズニーシーではありませんよ。」と誰かが叫んでいた。

ディズニーシーの歌うゴンドラ



 ここでガイドさんの登場、早口でカタカナの名称が次々に飛び出して、何が何だか分からない。

 広場から海側に2本の塔があって、その上の像についての説明、San Marco寺院の正面玄関のモザイク画、それぞれについても話したようだが。

 寺院の中に入る大行列があり、向かい側の鐘楼も行列だ。

 

 3方を囲む商店で、最高に高いレストランが向かいの店と競争しているとか。音楽演奏があるとその分の料金が上乗せされる。コーヒーを飲みたいが高そう。

 ベニスに残る唯一の場所へ、なにやら怪しげなベネチアガラスの工場見学をして、自由行動へ。



 Rialto橋を見学に人をかき分け、入り組んだ路地の両脇にずっと並んだ土産物屋に立ち入り、安いTシャツを買ったり、小さな教会に入り込んで一休みしたりして、Rialto橋まで行ってみた。

 

 石造りの太鼓橋で、幅が20m水面からの高さが7mの階段状の橋で、50mの長さがある。その橋上を利用した商店があるはずだが、ここも工事中で残念な姿が有った。

 

 細い路地を戻り、広場に戻る。今日もとにかく暑い。

風が強くなったのか露天の土産車が片付け始め、人も少なくなってきた。

 集合時間まで波止場を歩く。イメージしていた小さなVeniceとは違っていた。

工事中でなければこんな光景だ



 これからまたバス移動で260km先のFirenzeへ、途中トイレ休憩で4時間のドライブが続いた。

 

 イタリアには厳格な速度規制があり、乗用車は90km〜100km、トラックは

80km〜90kmと車体の後に規制速度が書いてあり、もし守らないと莫大な罰金が待っているとか。ブドウ畑とオリーブ畑だ。

 

 このホテルは最低かもしれない。フロントは道路から階段を使わないと入れない。

重いトランクを引き上げる重労働でバス移動で弱った身体を元気にしてくれた。

 テレビはブラウン管式で映るわけが無い。電話は掛からないし、モーニングコールはなし。1974年に建設され近代文明から取り残された静かなホテルだ。