4:千年間も彫り続けた莫高窟
夜光杯は鉄分を含む半透明な部分がある石をくり抜いて盃の形に作り出した物で光を内部に当てると盃全体に光を拡散させて光るように見える。
敦煌の南、祁連山脈の4千m級の高山から切り出す原石でできている。
岩の成分により3色があり、狭い店で説明がある土産物屋だ。
鳴沙山の砂山の近くにあり、600余りの洞窟に壁画が描かれて1700年ほど前から作られて、1000年間近く彫り刻まれた。
洞窟入口に扉があり、手すり付きの見学通路が張り巡らされている。
中央の6階建洞窟には朱塗りの柱に支えられた屋根があり、内部には大仏が
収められている。96窟と呼ばれている。
特別に鍵のかけられた217号窟の壁画を見学した。
ちかくに枯れ川があり、雪解け水が氾濫して内部を破壊した跡があった。
舞踏ショーで観た4弦琵琶を持つ美女の壁画には出会えなかった。
敦煌から1500km先の西安までは国内線で二時間を祁連山脈と並行して飛行した。
西安はゴビ砂漠の東外れで、シルクロードの出発点、始皇帝が作らせた
兵馬俑や空海が修行した青龍寺がある。
空港から高速道路を進むと高いビルが現れ、車でいっぱいの市内に入った。
もう夕暮れで古い寺院などの壁面照明がギラギラで軒下も照らし赤色、緑色
などの照明と市内の混雑ぶりでこれがイメージした中国だ。
市内までの1時間に日本との関係などガイドの講釈が続いた。
西安は昔は長安と呼ばれ、長く安心を意味するとか。へ〜。
弘法大師(空海)が805年に訪れた。
漢字は600年ごろの遣唐使が長安で学んび日本で使われ始めた。
シルクロードは西安から西方のローマまで続く道とされた。
長安は近代文化の発信地として生き継いでいる。
西安城の西門を見学、正面が城内で後ろが西になりシルクロードだ。ここからローマまでの1万2千kmを900日で歩いた日本人がいたようだ。