1:成田から上海、蘭州を経由して 、ウルムチに到着


 上海までは三時間半で中国は近い国だ。

上海浦東空港は巨大なターミナルビルを建設中。飛行機からはタラップで降り、バスは扇子型の長大ビルに到着した。ターミナルビルには柱がなくて迫り出した両側の窓は中央をケーブルで支えている仕組みだ。

         

 使い始めたばかりの指紋登録機、係員が大勢いて説明してくれたが、何度やってもダメで最後はパスカードを渡され、無事に中国へ入国できた。

 

 上海から国内線乗り換えるが、出発まで四時間以上あり昼食券が渡された。数人が集まり広いターミナルビル内を食券が使えそうな食堂を探す旅になった。

ウルムチのホテル到着が深夜になり夜食を買いにファミリーマート「全家」を探し出す。

 ウルムチ行きはローカル線なの狭い待合スペースで混雑していた。



(参考写真)

 ウルムチまでは上海から蘭州を経由して7時間の飛行だ。中国は広いぞ。

蘭州空港では給油があり一旦手荷物を持ち出して、再搭乗になった。

         

 夕日が落ちた空は不気味だ。前方に上部が平らな超強大な黒雲が左右に立ち塞ぎ、大木のような黒雲の付け根のあたりで稲妻が走り、下は豪雨だろうか。

飛行機の窓からは雲の全体は見えないが、初めて見た恐ろしい雲だ。

 大木と大木の間を抜けて飛行しているが、体験したことのないものすごい揺れが襲う。

乗客は寝ているのか、それとも椅子をしっかりと握って耐えているのか。



 ウルムチ空港は都心から離れた場所だが、渋谷の駅前かと勘違いほどで深夜だが車が溢れて、専用バスの到着が遅れているとか。

 

 ビル街を通り一時間ほどかかりホテルに着いた。

 海抜千メートル近いウルムチは寒い、地下資源に恵まれた大都市だった。

もう午前2時だ。起床から22時間経過していた。